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 国際自然保護連合(IUCN、本部・スイス)は19日、絶滅のおそれのある動植物を記載した「レッドリスト」の最新版を公開した。日本固有種でドジョウ科の淡水魚「アユモドキ」が、絶滅危惧種で最も深刻な「絶滅危惧1A類」に初めて分類された。

 今回のレッドリストでは7万9837種を評価。そのうち2万3250種が絶滅の危機にあるとされた。

 アユモドキは、体長15~20センチ程度で、姿や動きがアユに似ていることから名付けられた。河川や水田にすみ、かつては琵琶湖・淀川水系や岡山県に広く分布していたが、護岸工事で生息環境が失われたほか、外来魚に食べられたり、鑑賞用に違法にとられたりして激減。現在は、岡山県の2カ所と京都府亀岡市で確認されるのみだという。国の天然記念物や種の保存法にもとづく国内希少野生動植物種に指定されている。

 今回、初めて国際的に評価され「近い将来、野生での絶滅の危険性が極めて高い」と分類された。また亀岡市の生息地でサッカー場の建設が計画されていることから「極めて危機的な状況にある」としている。(香取啓介)