米ニューヨークを訪問中の皇太子さまは18日、国連本部で開かれた「水と災害に関する特別会合」の開会式に出席し、「人と水とのより良い関わりを求めて」と題して英語で35分ほど基調講演した。冒頭で東日本大震災など各地の災害の被害者を悼み、被災者を見舞う気持ちを伝えた。

 皇太子さまは、日本の和歌や世界の文学に描かれた、人類と水の関わりについてスライドを使って示した上で、社会が発展する中で、人類が自然を制御する知識や技術を蓄積し、水からより多くの恵みを得ようとしてきた歴史を振り返った。そして「水や防災の分野で急速に進歩する科学技術の恩恵が、世界の特に貧困に苦しむ人々に隅々までいきわたるよう、国際社会の一層の連携と協働を期待します」と述べた。

 講演の最後には、俳人、前田普羅の俳句「立山の かぶさる町や 水を打つ」を英語で紹介し、「人々がどこでも水とともに平和にゆったりと過ごせる世界を実現できるよう、私も今後とも取り組んでいきたい」と抱負を述べた。(ニューヨーク=金成隆一)