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(19日、野球・プレミア12 日本3―4韓国)

 逆転の2点適時打が左翼線際で弾んだ、その時。4万人を超える観客の悲鳴が東京ドームにこだました。お祭り騒ぎの韓国ベンチとは対照的に、静まり返る日本ベンチ。その端で、腕を組んだまま立ち尽くす小久保監督の姿があった。

 決勝進出まであとアウト三つ。ここから悪夢が起きた。3点リードの九回のマウンドに上がったのは、則本。2番手で登板し、八回は三者凡退に抑えた右腕だ。だが、「守りに入ってしまった」。先頭から3連続長短打を浴びて1点を返される。いずれも変化球が浮いた。

 無死満塁となったところで松井裕が救援に走ったが、断ち切れない。押し出しの四球を与え、打者1人で降板。後を託された増井も食い止められず、李大浩の逆転打が左翼線に飛んだ。

 今大会で唯一の課題と言えるのが救援陣だった。球界を代表する先発と抑え役をそろえたが、中継ぎ投手は1人も招集しなかった。力はあるが、イニングの頭から投げることが多く、走者を背負った場面から登板することには慣れていない。増井は「いつ投げるかわからなく気が張っていた。調整も難しかった」。

 先発の大谷の好投も水の泡となった。小久保監督は言った。「継投の難しさを痛感した。メンバーを選んだ僕の責任です」。新設の世界大会で「初代王者」を誓った侍ジャパン。宿敵韓国を相手にあまりにも残酷な逆転負けだった。(山口裕起)

 ●嶋 「本当に悔しい。(九回の則本は)いつもと変わらなかったと思う。うまく引っ張ることができなかった僕の責任」

 ●山田 「九回は完全に流れが向こうに行っていた。野球は何があるか分からないと、改めて思った」

 ●中村剛 九回2死一塁、代打で三ゴロ。「完全に自分で決めるつもりで打席に入った」

 ●筒香 「悔しい。打てなかったのは僕の実力。本物の4番になれるように頑張ります」

 ●平田 四回に適時打。「直球はないと思い、フォークを狙った。応援してくれる人がいる限り、21日も全力でやる」

 ●中村晃 イ・デウンから2安打。「いつも通りやっただけ。あと1点取れば流れは違っていた」

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