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 大阪府知事、大阪市長のダブル選は22日に投開票された。知事選は現職の松井一郎氏(51)が再選。市長選も前衆院議員の吉村洋文氏(40)が初当選し、2人を公認した橋下徹大阪市長率いる地域政党「大阪維新の会」が圧勝した。自民党は知事選で前府議の栗原貴子氏(53)を、市長選で前市議の柳本顕(あきら)氏(41)を推薦したが敗れた。投票率は知事選が4年前のダブル選から7・41ポイント減の45・47%、市長選が同10・41ポイント減の50・51%だった。

 松井氏と吉村氏は直ちに、公約に掲げた「大阪都構想」再挑戦へ乗り出す。

 松井氏は22日夜の会見で「東西二極を作る手段として訴え続けたい」、吉村氏も「(都構想案を)修正して大阪の根本的な問題を解決していく」と述べた。

 松井氏は、12月の任期満了で政界引退を表明した橋下氏の後を継ぎ、国政新党「おおさか維新の会」の代表に就く見通し。今回の勝利で弾みをつけ、来年夏の参院選では全国で候補者の擁立を進めるとみられる。

 橋下氏は知事選に盟友の松井氏、市長選に側近の吉村氏を後継者として指名。2勝することで「もう一度、都構想の設計図をつくらせてほしい」と訴えた。

 吉村氏は来月の市長就任後に早速、大阪市内各地で市民との集会を持ち、意見を聞く意向だ。府・市の協議も踏まえ、廃案となった都構想の区割り案などを修正し、4年の任期中に再び住民投票の実施を目指す。

 ただ、住民投票の実施には両議会の承認が必要。大阪維新はともに過半数を満たさず、今回は「自主投票」で臨んだ公明党などとの協力が欠かせない。

 都構想は大阪市をなくし、東京23区のような特別区に再編する制度改革。5月に市内で住民投票をした結果、反対が70万5585票と賛成を1万741票差(約0・8ポイント差)で上回り、廃案となった。

 「進め方が拙速」との批判を受けた都構想について、橋下氏は選挙戦で「対話と協調」への路線転換をアピール。大阪の地盤沈下がとまらない中、橋下氏への復帰待望論も2勝の追い風になったと見られる。

 自民党は住民投票で反対派の旗頭だった柳本氏を市長選に擁立。知事選に立てた栗原氏と共に、都構想再挑戦への批判を展開した。