【動画】福島県伊達市で特産の「あんぽ柿」づくりがピーク=仙波理撮影
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 福島県北部特産の「あんぽ柿」づくりが、同県伊達市などでピークを迎えている。原発事故による放射性物質汚染の影響を乗り越えようと、需要が増える年末年始に向けて取り組んでいる。

 あんぽ柿の発祥の地でもある伊達市梁川町五十沢(いさざわ)の宍戸(ししど)里司さん(63)宅では、手伝いの人たちを含めた5人でひとつひとつ皮をむいたり、直射日光に当たって黒ずむのを防ぐための施設「柿ばせ」につるして乾燥させたりする作業が続く。「震災の年は収穫した柿のすべてを廃棄し、生産組合全体の柿の木25万本を除染した。特産品の再生を、地域の再生につなげたい」と宍戸さんは語る。

 生産は東京電力福島第一原発事故後に中断し、2013年から再開された。今年9月末にも、基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える放射性セシウムがあんぽ柿から検出されたとして、福島、伊達、桑折、国見の4市町に対し、県から乾燥果実への加工自粛要請が出されたが、全量検査をするという条件を満たすことで安全性を示し、出荷する。

 県園芸課によると、震災前の平均出荷量は1500トンあった。再開初年の総出荷量は約200トン程度だったが、14年には約500トンに増え、今年は1157トンを目標にする。(仙波理)

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