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 中国国営中央テレビが放映した胡耀邦(フーヤオパン)元総書記の生誕100周年記念番組で、胡氏の共産党総書記就任を伝える1982年の党機関紙の紙面が一部差し替えられ、一緒に最高指導部入りした趙紫陽(チャオツーヤン)氏の写真が外された。天安門事件をタブー視する姿勢に変化がないことを示す動きだ。

 同テレビは20日夜から、胡氏をたたえる全5本のドキュメンタリーを放映。その中で、胡氏の党総書記就任を伝える82年9月13日付の人民日報の1面記事を映したが、本来の紙面で胡氏、葉剣英氏、鄧小平氏と並んでいた趙氏の写真が外され、序列5位の李先念氏に差し替えられていた。

 胡氏は89年4月に死去。その死を悼む学生らが民主化を求めて天安門広場を埋め、同年6月の天安門事件につながった。胡氏に代わって総書記に就いた趙氏は広場を埋めた学生らの訴えに理解を示して失脚、2005年の死去まで軟禁され続けた。

 胡氏と趙氏の歴史的評価は、共産党が「動乱」とした天安門事件の評価の見直しにもつながる敏感な問題だ。胡氏については事件と切り離して功績をたたえる流れが進むが、党は趙氏の遺骨を指導者が眠る墓地に埋めることを拒むなど、趙氏と事件への評価見直しの気配は見せていない。(北京=林望)

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