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 日本政府がフィリピンに対し、海上自衛隊が練習用に使っていた中古の飛行機の輸出を検討していることが政府関係者の話でわかった。安倍政権は昨年、武器輸出三原則を撤廃し、条件付きで武器輸出を認める防衛装備移転三原則を決定。輸出が実現すれば、中古装備品を輸出する初めての例となる。

 政府が輸出を検討しているのは、海自が操縦訓練に使っている練習機TC90の中古機。使い道はフィリピン政府が決めるが、南シナ海などで警戒監視に使われる可能性がある。南シナ海への進出を強める中国を念頭に、武器など防衛装備品の協力を通じて、沿岸各国との連携を強める狙いがある。

 輸出には両国間の協定が必要。今月19日に、安倍晋三首相はアキノ大統領と会談し、この協定について「大筋合意に達した」との認識を示した。協定が締結されれば、米、英、豪、仏に続き5例目。

 中古の練習機は国有財産に当たるため、現行制度では低価格での輸出や無償譲渡はできない。政府は、フィリピンへの輸出が可能になるように、法整備を検討している。(二階堂勇)

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