[PR]

 九州電力は、原発の使用済み核燃料を保管する新たな施設を、川内原発(鹿児島県)と玄海原発(佐賀県)の敷地内に建設する検討を始めた。金属容器に密封して空気で冷やす「乾式貯蔵」と呼ばれる方式の施設で、地元自治体からは戸惑いの声が上がっている。

 九電は現在、使用済み核燃料を両原発の貯蔵プールで保管している。青森県六ケ所村の再処理工場はトラブル続きで完成していないため、原発を再稼働するうえで貯蔵能力の拡大は急務になっている。玄海は3、4号機が再稼働すれば5年程度でプールがいっぱいになるという。

 乾式貯蔵は、使用済み核燃料をプールで一定期間冷却した後、特殊な金属容器に入れて外気で冷やす。プールによる「湿式」より管理が簡単で、原子力規制委員会が導入を促している。

 九電の瓜生道明社長は20日、経済産業省の使用済燃料対策推進協議会の初会合で「敷地内の乾式貯蔵施設について現在、検討を実施している」と明らかにした。建設には地元自治体の事前了解が必要だが、佐賀県の山口祥義知事は24日の会見で「乾式貯蔵施設の話は知っていたが(敷地の)中という意識はなかった」と不快感を示している。(石田一光、長崎潤一郎)