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 世界気象機関(WMO、本部・ジュネーブ)は25日、今年の世界の平均気温が観測史上最高になり、産業革命前の平均からの気温上昇が初めて1度を超える見通しだと発表した。国際社会は気温上昇を2度未満に抑えようとしており、30日から始まる国連気候変動会議(COP21)で、新たな枠組みの採択を目指している。

 WMOによると、今年は太平洋東部の赤道付近の海面水温が上昇する「エルニーニョ現象」が続いているのに加え、大気中の温室効果ガスの濃度も過去最高を更新したという。今年1~10月の平均気温は、14度だった1961~90年平均より0・73度高く、1880~1899年と比べると約1度高くなるという。国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によると、気温上昇が2度を超えるにつれ、海面上昇や氷河・氷床の消失など取り返しのつかない影響が出るリスクがより高くなるという。

 WMOのミシェル・ジャロー事務局長は「温室効果ガスは制御できるし、その知識や方法もある。我々は選択肢があるが、将来世代にはない」として、早期対策の重要性を指摘した。(香取啓介)

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