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 原節子と聞くと、思わずペドロ・コスタに連想をはせてしまう。傑作「ヴァンダの部屋」(2000年)で世界を驚かせ、最新作「ホース・マネー」(14年)が今年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で大賞に輝いたポルトガルの尖鋭(せんえい)な映画作家のことである。

 彼は小津安二郎生誕100年記念のシンポジウムのために来日し、「小津はパンクだ」と言い放って聴衆を呆気(あっけ)にとらせた翌日、鎌倉で原さんのご自宅を探しあて、せめて遥(はる)かな後ろ姿でも目にしたいと、ビデオカメラを構え続けていた。それは徒労に終わったのだが、この神話的な女優の名前が世界に轟(とどろ)いているのは、そのことからも明らかだろう。ペドロに原さんの訃報(ふほう)をメールで伝えたのはいうまでもない。

 42歳で引退してから半世紀以上も人前に出ることのなかった原節子の国際的な名声は、「晩春」(1949年)から「小早川家の秋」(61年)まで、6本もの小津作品に出演したことに多くを負っている。

 小津監督の死の直後、「けしか…

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