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 NTTドコモは27日、自社のスマートフォン向け有料放送「NOTTV(ノッティーヴィー)」を来年6月末で終えると発表した。インターネットの有料動画に押され、利用者が目標の約25%しか集まらず、赤字が続いていた。国内初のスマホ用の放送局として話題を呼んだが、4年で歴史に幕をおろす。

 NOTTVは、民放キー局や大手電機メーカーも出資するドコモの子会社が2012年4月から始めた。テレビ放送のアナログからデジタルへの移行で空いた周波数を割り当てられ、従来の携帯電話向け放送「ワンセグ」の10倍の高画質を売りに、15年度で600万人の契約者を見込んだ。

 視聴料は月400~600円程度で、キー局の番組のほか、独自に制作した番組も流した。だが、スマホの性能が上がり、見たいときに見られる「オンデマンド」動画が普及したことで、苦戦が続いた。専用チューナー内蔵の端末しか視聴できず、ドコモから発売したスマホでも、米アップル製のiPhone(アイフォーン)など半数以上の機種が対応していないのも響いた。10月末の会員数は147万人で、この半年で30万人近く減ったという。

 自前のスタジオを構えるなどして経費もかさんだ。15年3月期には約301億円の特別損失を計上。ドコモはネット有料動画の「dTV」も手がけ、こちらに力を注ぐ方針。だが、9月に米国から同業大手のネットフリックスが参入するなど、競争は激化している。(真海喬生)

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