【動画】玄海原発の事故を想定した合同防災訓練=高橋伸竹撮影
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 九州電力が再稼働の準備を進める玄海原発(佐賀県玄海町)の事故を想定した佐賀、福岡、長崎3県の合同防災訓練が28日あった。自治体や警察、消防の関係者のほか、住民ら約6千人が参加し、避難や除染などを経験した。30キロ圏内を含む長崎県壱岐市の壱岐島では、住民10人が自衛隊の船舶で福岡市の博多港に避難する計画だったが、高波のため取りやめた。

 東京電力福島第一原発事故を受けて始まった合同訓練は今回で3回目。玄海原発4号機で全電源が失われ、原子炉を冷やせなくなったと想定。放射性物質が漏れたとして原発から5キロ圏、30キロ圏の住民が圏外へ避難したり、佐賀や長崎の離島住民が放射性物質を遮る機能のある屋内退避施設に移動したりした。

 原発で大量被曝(ひばく)した作業員を長崎県の防災ヘリと救急車で長崎大に搬送する訓練も実施した。長崎大は今年8月、原発事故時の被曝医療の中心を担う「高度被ばく医療支援センター」に原子力規制委員会が指定していた。

 船舶やヘリでの避難は、玄海原発以外でも想定され、悪天候の際に計画通り避難できるかが共通課題となっている。今年10月に行われた泊原発(北海道)の避難訓練や昨年の志賀原発(石川県)の避難訓練でも、悪天候で船舶避難が中止されている。

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