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 東京都立川市のJR立川駅北口近くの広い空き地で除草を任されてきたヤギ21頭が11月30日、今年の役目を終え、それぞれの牧場に帰った。草が芽吹く来年春に復帰する予定だ。

 立川駅北口から徒歩15分。立飛ホールディングス(HD、立川市)が所有する広さ約3・9ヘクタールの土地は「立川最後の一等地」とされ、2018年から商業施設などの建設が始まる予定だ。それまでの空き地の除草費節約と話題づくりのため、同社が今年4月からヤギを放し飼いにした。

 当初は栃木県那須町の観光施設「那須りんどう湖レイクビュー」から借りた6頭を放牧。7月には、タレントの清水国明さんからの申し出を受け、清水さんが瀬戸内海に所有する無人島から15頭を連れてきた。

 ヤギたちは夏場は木陰で休む姿も目立ったが、秋口には食欲を回復した。同社の担当者は「通常は年3、4回の草刈りが必要だが、ヤギたちのおかげで2回ですんだ。経費節減の効果は出ており、合格点」。市民らの注目も集め、PR面での貢献も評価している。

 冬は草が枯れ、食べ物がなくなる。6頭は栃木県の牧場へ帰り、15頭は清水さんが山梨県富士河口湖町で経営するレジャー施設「森と湖の楽園」で冬を過ごす。

 ヤギたちを送り出した同社総務課の我妻悟さん(34)は「普段はパソコンに向かう仕事なので、外に出てヤギを世話するのがいい気分転換になった。ぜひ来年もやりたい」と名残(なごり)を惜しんだ。(鬼頭恒成)