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 大阪市中央区の難波宮跡(国史跡)で54年前に出土し、そのまま地中で保存されてきた大量の屋根瓦が、再発掘された。史跡整備を計画する大阪市が、活用方法を検討しようと確認した。6日に一般公開される。

 旧NHK大阪放送局の敷地で1961年、南北約20メートルにわたって帯状に見つかった。聖武(しょうむ)天皇が造った後期難波宮(8世紀)の内裏(だいり、天皇の生活空間)を囲む築地塀(ついじべい)の屋根瓦とみられるが、長岡京遷都(784年)に伴って移築される際に何らかのトラブルで倒壊した可能性があるという。

 うち約10メートル分が、合成樹脂で固められ、コンクリートブロックで囲んだ中に砂を入れて埋め戻された。樹脂で遺構を保存した最初期の例で、樹脂が青白くなった部分はあるが、保存状態は良好という。

 一般公開は6日午前10時~午後3時半。小雨決行。問い合わせは市教委文化財保護課(06・6208・9069)へ。(編集委員・今井邦彦