終戦の年1945年の年末に、宮内省(当時)嘱託のカメラマンが撮影した昭和天皇ご一家の写真展「山端祥玉(やまはたしょうぎょく)が見た昭和天皇―摂政から象徴まで―」が1日、東京都千代田区のJCIIフォトサロンで始まった。

 皇太子時代の天皇陛下と一緒に米進駐軍新聞「星条旗」を読む光景。ニワトリを追う天皇陛下を見守る姿。いずれも昭和天皇の穏やかな表情が印象的だ。

 撮影を指揮したのは、写真家の故・山端祥玉氏。宮内省の依頼で、終戦から4カ月後の45年12月に、皇居内でご一家を撮影した。写真は46年元旦に新聞各紙が掲載した昭和天皇の「人間宣言」の記事で紹介されたほか、アメリカのグラフ誌「LIFE」などに掲載された。今回は同じ時期に撮影された未公開写真を中心に、山端氏の孫から寄贈された約70点を展示している。

 写真展の担当者は「敗戦後に天皇の戦争責任が叫ばれる中、人間性を伝えようと家庭人、科学者としての姿がとらえられています」と話している。24日まで。入場無料。(島康彦

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