[PR]

 大みそかの格闘技イベント「RIZIN(ライジン)」が31日、さいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区)であり、元横綱・曙は2003年大みそか以来12年ぶりにボブ・サップと対戦、判定負けした。大相撲の元大関・把瑠都(バルト)は総合格闘技デビュー戦で、元K―1王者のピーター・アーツに判定勝ち。3年ぶりに現役復帰したエメリヤーエンコ・ヒョードルはTKO勝ちを収め、ブランクを感じさせない実力を見せつけた。

全カードの結果・詳細

〈第1試合〉

○RENA×イリアーナ・ヴァレンティーノ●

 「美人ファイター」として知られるRENAの総合格闘技デビュー戦。第1ラウンド(R)は、キックボクシング30戦29勝を誇るヴァレンティーノ(イタリア)の左パンチを警戒して距離を縮められずにいたが、第2R中盤、下から飛びつき腕ひしぎ十字を決めてタップを奪った。

〈第2試合〉

○キング・モー×テオドラス・オークストリス●

 ヘビー級世界トーナメント準決勝1試合目。モーがほぼ無傷のまま判定でメインの決勝へ駒を進めた。序盤からタックルを警戒するオークストリスとの距離をじりじり詰めると、強烈な左フックやジャブを顔面に当て続けた。第2R中盤にはオークストリスの左足を取り、テイクダウンに成功。一度も返されることなく、上から強烈なパンチを当て続けた。

〈第3試合〉

●ワジム・ネムコフ×イリー・プロハースカ○

 ヘビー級世界トーナメント準決勝2試合目は、プロハースカが勝利。第1Rは両者ともに、タックルから寝技に持ち込む一進一退の攻防で終了。そのままネムコフは倒れ込んだまま動けず。TKOのゴングが鳴らされた。

〈第4試合〉

●長谷川賢×ブレナン・ワード○

 日本重量級のホープ・長谷川がデビュー以来初の黒星を喫した。第2R序盤、タックルに行くもスープレックスで返され、フロントチョークを決められてタップアウトした。

〈第5試合〉

○キム・スーチョル×マイケ・リニャーレス●

 試合序盤、互いにひざ蹴りを放ちながら寝技に持ち込むチャンスをうかがうが、膠着(こうちゃく)が続く。第1R終盤と第2R序盤には、積極的に攻めない両者にイエローカード。終盤は、韓国バンタム級最高の呼び声高いスーチョルのペースに。疲れが出てきたリニャーレス(ブラジル)から繰り返しテイクダウンを奪い、パンチを当て続けた。判定3×0でスーチョルが勝利。

〈第6試合〉

○武尊×ヤン・ミン●

 寝技なしのK―1ルールによる一戦。日本キック界の新星・武尊(たける)が勝利した。開始直後から積極的に動き、中国のヤン・ミンを圧倒。第2R終盤、ヤン・ミンをコーナーに追い詰めながら、強烈な右ストレートでKOした。

〈第7試合〉

○ギャビ・ガルシア×レイディー・タパ●

 プライドやUFCで活躍したヴァンダレイ・シウバをスパーリングで締め落としたと言われる柔術家ギャビ・ガルシア(ブラジル)と、アメフットやプロレス経験もあるレイディー・タパ(トンガ)による「女子最強決定戦」。開始10秒、タパの右フックをもらったガルシアはよろけるが、すぐに体勢を立て直す。そこからパンチを打ち続けると、裏拳のような右の拳がタパにヒット。倒れ込んだところにガルシアがパウンドを落とし続け、レフェリーストップとなった。

〈第8試合〉

●曙×ボブ・サップ○

 投げ技ありのキックボクシングルール。12年ぶりの一戦は、サップが曙を返り討ちにした。第1R開始早々、サップは左右のパンチを連打。防戦一方の曙は、巨体のプレッシャーでサップを止めようとするが、左耳後ろから出血して試合が中断する。再開後も、しつこく曙の負傷箇所を攻めるサップ。これが「後頭部へのパンチ」とみなされ、イエローカードが出た。第2R、コーナーに詰められたサップは、再び後頭部へパンチを放ってしまう。ここで曙の出血が再びひどくなり、試合はストップ。判定3―0でサップが勝利した。

〈第9試合〉

●ピーター・アーツ×バルト○

 試合開始のゴングとともにバルトはアーツに突進。183キロの巨体でテイクダウンを奪うと、上から強烈なパンチを繰り出す。一方のアーツも、下から首を極めるなどキックボクサーらしからぬ試合巧者ぶり。第2R、グラウンド状態でアーツが腕ひしぎを狙えば、バルトも柔道仕込みの投げ技で対抗する。第3R、バルトは疲れが見えるアーツを積極的に攻める。大外刈りでテイクダウンを奪うと、的確に上からパンチを浴びせる。判定3―0でバルトが勝利。

〈第10試合〉

○アンディ・サワー×長島☆自演乙☆雄一郎●

 立ち技で活躍する2人による総合ルール戦。第1R開始早々、長島は絶妙のタイミングでヒールホールドを仕掛け、総合初挑戦のサワーにプレッシャーをかける。たがここで逆にマウントを奪われると、サワーの強烈なひざ蹴りを顔面にもらう。なんとか立ち上がった長島だが、サワーの鋭いパンチ連打を受けてKO負けを喫した。

〈第11試合〉

○クロン・グレイシー×山本アーセン●

 「400戦無敗」ヒクソン・グレイシーの次男クロンと、山本“KID”徳郁の甥(おい)アーセンによる「格闘エリート一家対決」。総合デビュー戦のアーセンが、柔術の身体能力の高さを見せつけた。KID譲りの俊敏さと打撃でクロンにプレッシャーをかける。開始2分半には腕十字を極められるが、身体を反転させ回避。会場から歓声が上がった。だが第1R5分、下になったクロンが意地の三角締め。山本は持ち上げてマットに叩き付けたが逃れられず、無念のギブアップ負けとなった。

〈第12試合〉

○エメリヤーエンコ・ヒョードル×シング・心・ジャディブ●

 3年ぶりに現役復帰した「氷の皇帝」ヒョードルが、ブランクを感じさせないファイトを披露。相手はインド生まれ東京育ちのジャディブ。開始早々、パンチで追い込みテイクダウンを奪うと、ここから一方的な展開に。必死に逃げようとするジャディブをコントロールすると、バックマウントから顔面を連打。レフェリーストップによるTKO勝ちをおさめた。

〈第13試合〉

○キング・モー×イリー・プロハースカ●

 ヘビー級世界トーナメント決勝。キング・モーが初代王者に。開始2分過ぎ、プロハースカの長い手足をかいくぐりテイクダウンに成功すると、上からパンチを浴びせる。この攻撃でプロハースカは左目上から出血。そして中盤、強烈な右フックがプロハースカの左あごを打ち抜き、KO勝ちした。

こんなニュースも