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 阪神・淡路大震災の発生からまもなく21年。20年の節目を過ぎたなか、追悼行事は「改革」を巡り意見が割れたり、行事そのものを取りやめたりする動きがある。被災者らを支えてきた団体では代表者が代わるなど、それぞれが転機を迎えている。

竹灯籠の文字を変更

 「未来 1・17」に――。神戸市中央区の東遊園地での追悼行事「1・17のつどい」では、例年「1・17」の形に並べてきた竹灯籠(どうろう)の文字を今年から変える。つどいの実行委員会が初めて公募し、応募があった66件から選んだ。

 竹灯籠の行事はボランティア団体「神戸・市民交流会」が担ってきたが、メンバーの高齢化で3月末に解散する。今回からNPO法人「阪神淡路大震災1・17希望の灯(あか)り」(略称・HANDS)が引き継ぎ、HANDSの代表でもある藤本真一さん(31)が実行委員長に就任。昨年10月に文字の公募を提案し、同11月に実行委が公募を始めた。

 だが、実行委では、「『1・17』はシンボルで変えるべきではない」などと反対意見が相次ぎ、議論は紛糾。最終的に今月8日の会合で文字は決まった。

 藤本さんは、「変えることが目的ではなく、多くの人が震災を考えるきっかけにしたかった」と強調。これまでつどいを担ってきた市民交流会も「新しい世代の感性の言葉が入ってもいい」と賛成した。

支援者の世代交代

 震災直後から災害救援活動に取り組む「被災地NGO恊働センター」(神戸市兵庫区)。長年代表を務めた村井雅清さん(65)が昨年5月に退任し、スタッフだった頼政(よりまさ)良太さん(27)が後を引き継いだ。

 頼政さんらは昨年9月、大規模水害に見舞われた茨城県常総市に入った。避難所の食糧支援はパンとおにぎりばかり。改善方法がわからず、村井さんに相談。「ほかのNPOなどとの意見交換が大事。連絡会を作り、行政に『ここを支えてほしい』と具体的に求めては」と言われた。1カ月後、各団体や行政と話し合える場ができ、避難所の環境が改善された。頼政さんは「村井さんは災害支援で得た知恵や経験がある。勉強を重ね、継承したい」と語る。

 NPO法人「阪神高齢者・障害者支援ネットワーク」は震災直後から各地の被災者を支えたが、理事長の黒田裕子さん(当時73)が一昨年に亡くなり、昨年3月にいったん解散した。

 だが、ネットワークがお茶会を…

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