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 年の瀬が迫り、中高年に改めて気になるのが、黒岩祐治・神奈川県知事のスローガン「未病」ではないが、体力の衰えだ。だが自然界を見渡すと、「究極のアンチエイジング生物」が海にいる。その名はベニクラゲ。

 約50種類のクラゲを展示する新江ノ島水族館(藤沢市)では、体長約1センチの小さな個体が水槽で泳いでいた。肉眼ではわからないが、傘の中に赤い消化器などが透けて見えるのが特徴。プレートには「不老不死のクラゲ」とある。

 飼育担当の足立文さんによると、普通のクラゲだと成熟後、泳ぐ力がなくなると死んで溶けてしまうが、ベニクラゲは未分化の細胞体に戻った後、そこから細い枝状の「ポリプ」を伸ばし、再び若い体を作り出す個体があることが研究で確認されている。

 「寿命があってないようなもの。こんなに小さいのにすごいことをする」と足立さん。「不老不死」は望まないまでも、せめて来年は少しでも若返りたい。(小北清人)