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 文部科学省は2日、昨年度にいじめで心身などに深刻な被害が生じた小中高校の「重大事態」93件について、被害内容を発表した。うち自殺は5件だった。

 最も多かったのは「身体への傷害」で23件。「精神疾患」21件、「自殺未遂」13件、「金品被害」が8件あった。いじめが続いて薬を多量に飲んだり、多額の金品を複数回脅し取られたうえに暴力や嫌がらせを受けたりしたケースがあった。学校種別では、小学校は26件、中学校は42件、高校は25件。いずれも学校や教育委員会が調査済みか、現在調査中という。

 文科省は10月、いじめについての調査結果を公表した。その後、計上漏れがあったとして、11月に心身への被害による重大事態を24件増の92件に訂正。さらに精査し、93件になったという。

 一連の調査では、いじめによる暴行や金品被害といった事案を当初は重大事態に含めない自治体があるなど、認識にばらつきがあったという。このため、文科省は来年実施する調査について、いじめで受けたけがの加療日数や、心療内科受診の有無などの目安を示すことも検討する。(高浜行人)