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 世界保健機関(WHO)は3日、病原菌や化学物質などに汚染された食品の摂取により、年間42万人が死亡している、などとする推定結果に関する初めての報告書を公表した。

 報告書では、世界の100人以上の研究者がバクテリアに加え、ウイルス、寄生虫、化学物質など31の原因によって起こされる食品摂取に伴う健康被害について分析した。その結果、全世界の人口の約10分の1に当たる約6億人が毎年、汚染食品の摂取による病気にかかり、42万人が死亡し、うち12万5千人は5歳未満だと推定した。

 日本でも、ノロウイルスやサルモネラ菌などによる食中毒や、農薬成分メタミドホスが混入した中国製冷凍ギョーザの摂取による中毒など様々な健康被害の事例が相次いでいる。

 報告書をとりまとめたWHO食品安全・人畜共通感染症部の宮城島一明部長は、「食品安全の問題は、一国の問題ではない。食品を多く輸入する日本は、取引のある国々の食品安全にも目を配って、必要があれば、(日本に)安全な食品を供給できるような仕組みを作るのを手助けするべきだ」と話している。(ジュネーブ=松尾一郎)

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