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 パン製造販売のアンデルセングループ(広島市中区)は4日、被爆建物のベーカリー・レストラン「広島アンデルセン」(広島市中区本通)の営業を来年1月17日で休止し、建て替えに着手すると明らかにした。被爆当時から残る外壁を、建て替え後も外壁として生かす考えという。

 パンなどを販売する1階は、部分的に2月末まで営業を続け、3月1日から紙屋町交差点南西の仮店舗に移転。パンや食器類の販売、カフェ、パーティー会場の営業を続けるという。

 一方、建て替え後のオープンは、建築費用の高騰化などを踏まえ、当初予定の2018年8月から、20年度以降に延びる見通しという。

 建物は爆心地から約360メートルと近く、原爆で天井や屋根の大半が崩れた。同グループが購入後、増改築を繰り返したが、2階の外壁の一部は当時のまま、残してきた。林春樹社長は取材に「外壁は被爆の『生き証人』。被爆建物が減っていく中、改めて外壁として使おうと考えている」と話した。(岡本玄)