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第4章:7

 2010年10月に仙台地裁で強盗殺人事件の裁判員を務めた松尾悦子さん(41)は、取材依頼があると、匿名ではなく、実名で応じている。

 「匿名でいろいろ言うネットの人たちとは違うということを示すため」と言う。

 全国でも、裁判が終わった直後の記者会見には出ても、その後もメディアに実名で登場する人はそれほど多くない。「女性で会社員というふつうの裁判員経験者があまり出てこないので、私が応じている。主婦とか会社員とかふつうの人たちが話すべきだと思う」

 裁判員制度には賛成でも反対でもない。あるならやる、ないならないでもいい、というのが松尾さんの考えだ。だが、裁判員を経験した人たちの意見を届けないと何も進まないのではないかと思い、シンポジウムに出たり、メディアの取材に応じたりしている。

 「すごい確率であたって、裁判員をした。ふだんなら入れないところに潜入してきたのだから、発信しないのはもったいない。裁判員経験者たちはもう少し意見を表明した方がいいのではと思う」

 12年には、裁判員を務めた後に知り合った裁判員経験者4人と連名で、裁判員裁判を実施している全国60の裁判所に「裁判員制度と周辺環境における提言書」を提出した。項目は、公判前整理手続きは可能な限り裁判員に提示する▽検察は証拠を原則すべて開示する▽裁判員等選任手続きは原則公開で行う▽裁判官も記者会見を開く――など13に及ぶ。

 松尾さんが裁判員を務めてから…

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