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 ノーベル医学生理学賞を受賞する大村智さんが6日、ストックホルムのカロリンスカ医科大で行った記者会見の主なやり取りは次の通り。

 ――キャンベルさんと久しぶりに会って話したことは。互いのどんなところを尊敬しているか。

 彼も絵を描く。そういうところが好きで、非常に話が合った。サイエンスより、そういう話の方が多い感じがします。

 ――薬の開発という成功のひけつは?

 こういった研究は1人でできるわけではない。

 ひけつはまさに、メルクという会社のキャンベルさんのチームといろいろとやっていたが、うまくかみ合った。分野の違う共同研究をやったことが非常によかった。どちらかだけでも、できなかった。

 ――研究は40年という長期間にわたり、いまもなお続いているが。

 私が若い頃、先輩から「大村君、ストックホルムの道を歩け」と言われた。そのストックホルムは遠すぎて、とても見えなかった。

 「ノーベル賞は遠い」と思っていたが、いろいろな場面で、人類に貢献できたな、と感じたことはある。例えば、アフリカへ行って、悲惨な病気の様子を見て、これが撲滅できることを知った。病気が治るようになった。

 そういう場面に出くわして、やはり良いことをできたな、とは思った。しかしそれがノーベル賞につながるとは思わなかった。(ストックホルム=伊藤綾)