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 大牟田市動物園が、園で飼育している猛獣(ライオン、ジャガー、トラ)に麻酔をかけないで体重の測定に成功した。同園はキリンや猛獣の無麻酔採血で全国の注目を集めているが、椎原春一園長(56)は「猛獣の無麻酔体重測定も全国で珍しい」と話している。

 椎原園長によると、これまでの猛獣の採血や体重測定は麻酔で眠らせてしていたが、麻酔は体にダメージを与えるため、同園のトラは過去10年で2回しか採血していないなど、猛獣の採血や体重測定は頻繁にはできなかった。

 園は昨年から、餌によるしつけで無麻酔のまま採血する「ハズバンダリートレーニング」に取り組み、全国に先駆けて成功。今年10月には猛獣用体重計を約70万円で購入し、約1・2メートル四方の板の上に猛獣を餌で誘導し、体重を測定することにした。

 最初の測定は、腹部に悪性腫瘍(しゅよう、がん)があるジャガーの「しずか」(メス)。11月8日の初測定は80・2キロ。1週間おきに測り、今月19日は86キロ・8。腹水がたまって少しずつ体重が増えている。園は、慎重に見守りながら体重に合わせた投薬を続けている。

 他の猛獣も測定が進んでいる。ライオンは「あさひ」(オス)が138キロ、「リラ」(メス)は85キロ。トラの「トラジロウ」(オス)は161・8キロ。今月6日に成功したホワイトタイガーの「ホワイティ」(メス)は95・4キロだった。これら4頭は今後も月1回測定し、血液分析結果と一緒にカルテを充実していくという。(堺謙一郎)