【動画】「Negicco」Kaedeさん応援メッセージ=佐藤正人撮影
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 オリコンCDシングル週間ランキングで2曲連続トップテン入りを果たすなど、活動13年目でようやく花開こうとしている3人組アイドルグループのNegicco(ねぎっこ)。新潟大学工学部卒のリケジョ(理系女子)として知られるメンバーのKaedeさん(24)は、諦めないことの大事さを訴えます。

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 Negiccoは新潟発のアイドルグループです。2003年7月に結成したとき、私は11歳でした。

 高校では、Negiccoの活動もあって、部活に入る余裕はなかったので、みんなが部活をしている時間帯に友達と図書館に通ったり、昼休みなどの空き時間をなるべく使うようにしたりして勉強していました。Negiccoの仕事の移動の車中で勉強したこともありましたね。

 勉強で工夫した点と言えば、自分が学んだことを誰かに聞いてもらうようにしていました。自分で覚えたって思っていても、説明してくださいと言われると説明できない。それはちゃんと頭に入っていないということなので、先生や友達に聞いてもらいました。

 私の高校では先生方が、「分からないことがあったらいつでも言え」といってくださって、テスト前には教務室の前に机が20個くらいバーって並んで、そこでみんな、先生に聞いたり教えてもらったりできました。私は人見知りな方なのですが、高校の時は周りがみんなさばさばしているので友達がつくりやすく、一緒に勉強することも多かったです。当時の先生方や友達には感謝しています。

分かるまで時間をかける

 私は元々、勉強に関しては全く効率の良いタイプではないんです。理解するのにすごく時間がかかって、「なんで分からないの」って言われることが多かった。家で勉強していて「もう嫌だ」ってなった時は、お湯を沸かしてコーヒーを入れて息抜きをしていました。

 分かっていないのに覚える、というのが嫌いで、同じところばかり時間をかけてしまうんです。友達からは「それだとらちがあかないから、そういうものだと思って1回覚えてしまいなよ。勉強が進んでいけば分かることもあるかもしれないから」ってアドバイスをもらったこともありますね。もし分からなくても、諦めずに時間をかけて、ゆっくり、ちょっとずつ理解していければいいんじゃないかなって思います。

 子どもの頃、医者にかかることが多くて薬剤師の仕事を見ていたからか、大学では薬学部に行って薬剤師になりたいと思っていました。最初は富山大学の薬学部を目指したのですが、富山ではNegiccoの活動と両立できないので、近いことができそうなところとして新潟大学工学部の化学システム工学科に推薦入学で入りました。

 推薦入学では、高校での成績とともに、化学についての口頭試問で評価されました。紙に向かう筆記試験ならば自分との戦い。でも、いざ口頭試問となると目の前に大人の方が3人座っていて、ステージとは全く違う緊張感がありました。「ホワイトボードを使って良いですよ」と言われたのですが、緊張しすぎて使わなかったんです。化学式も、ホワイトボードに書いたら思い出すものもあるのに、脳内を掘り起こしてやりました。相手の先生方もビックリしたと思います。でも、なんとか合格できました。入学してからは、薬品から人工骨をつくる研究をしました。

諦めなくてよかった

 最近、自分たちの活動について、本当、諦めなくて良かったなって思うことが多いんです。まだ「売れた」とは思っていないのですが、これまで新潟の人たちにも認められていないなと思うこともたくさんあり、つらい時期が長かった。今、「Negiccoちゃん、頑張っているね」って言ってくださる人がどんどん増えている印象があるので、もっともっといろんな人に好きになってもらえるように頑張りたい。自分は勉強に関しても、人よりすごく時間がかかって大変だったのですが、受験生の皆さんにも諦めずに自分の目標に向かって頑張ってもらいたいな、と思います。(聞き手・永田篤史)

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 カエデ 新潟市出身。新潟発アイドルグループNegicco(ねぎっこ)の3人の中では最年少。2014年12月発売の「光のシュプール」で、初のオリコン週間トップテン入りを果たし、5位に入る。15年5月から新潟薬科大学で薬、食、自然環境や健康についての知識を深め、新潟県の魅力を全国に発信するための「特定研究員」を務める。24歳。