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 スポーツ庁は11日、小学5年と中学2年を対象にした2015年度の「全国体力調査」の結果を公表した。女子は小5、中2ともに、測定した8種目の成績を点数化して合計した「体力合計点」が、調査を始めた08年度以降で過去最高となった。同庁学校体育室の担当者は「運動に距離がある女子を巻き込む取り組みが、ある程度結実した」とみる。

 今年4~7月、全国の小5と中2のほぼ全員の約213万人を対象に実施した。女子の体力合計点は中2が49・0点(昨年度48・5点)、小5が55・2点(同55・0点)でいずれも過去最高を記録。種目別でも小5で「長座体前屈」「反復横跳び」「20メートルシャトルラン」「50メートル走」「上体起こし」(腹筋運動)の5種目、中2では「立ち幅跳び」「持久走1千メートル」を加えた7種目が過去最高だった。

 かねて指摘されてきた女子の運動不足もわずかに改善がみられた。同時に実施した児童生徒へのアンケートによると、体育の授業を除く週の合計運動時間が「60分未満」と答えた子の割合は中2女子で20・9%(昨年度比0・9ポイント減)、小5女子で12・9%(同0・4ポイント減)だった。

 スポーツ庁の鈴木大地長官は11日の会見で、ダンスを採り入れて女子の体力向上を図る和歌山県の例を挙げ、「体を動かす喜びを理解してもらう効果がある。成功例を全国に周知することも必要」と話した。

 一方、小5男子は「上体起こし」「長座体前屈」で過去最高を記録しながら、3種目が過去最低だったため体力合計点も過去最低となった。特に「ソフトボール投げ」は過去最高だった09年度と比べて2・9メートル低下した。また「握力」「ボール投げ」は小中男女すべてで過去最低だった。

 調査を担当した筑波大の西嶋尚彦教授(スポーツ統計学)は「体力向上の効果が出た種目があるなか、実際の運動能力を問うボール投げのような種目は下がり続けている。部活動や体育などをきっかけに運動能力向上に取り組んでほしい」と話した。(伊木緑)

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 全国体力調査の8種目 ①握力②上体起こし③長座体前屈④反復横跳び⑤50メートル走⑥立ち幅跳び⑦ソフトボール投げ(中学はハンドボール)⑧20メートルシャトルラン(中学は持久走でも可)