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 ノーベル賞の授賞式が10日夕(日本時間11日未明)、スウェーデンの首都ストックホルムで開かれた。大村智・北里大特別栄誉教授(80)が医学生理学賞を、梶田隆章・東京大宇宙線研究所長(56)が物理学賞を、それぞれ受賞した。平和賞の授賞式はノルウェーの首都オスロで同日あり、「アラブの春」以降のチュニジアの民主化を後押しした市民社会の枠組み「国民対話カルテット」が受賞した。

 受賞に際し、チュニジアのバクーシュ外相は朝日新聞に「チュニジアの平和と民主主義は困難を克服して進む」と題する論考を寄せた。過激派組織「イスラム国」(IS)などのテロを国家にとってのリスクと認めた上で「イスラムと民主主義が共存可能なことを示し、民主主義を守っていく」と誓う内容だ。

 一方、大村さんと梶田さんは笑顔でメダルを受け取った。授与に先立ち、2人の業績について、医学生理学賞のハンス・フォールスバーグ選考委員は「世界の最も貧しい何億人もの人々を苦しめていた病気を劇的に減らし、うまくいけば10年以内に根絶に導く発見をした」、物理学賞のオルガ・ボートナー選考委員は「ニュートリノが我々の想像以上に不可解であると示した」と評価した。

 授賞式後、受賞者は市庁舎で開かれる晩餐(ばんさん)会に出席する。

 日本の受賞者は昨年、青色発光ダイオード(LED)の開発で物理学賞を受賞した3氏に続き、計24人になる。(オスロ=渡辺志帆、ストックホルム=伊藤綾)