[PR]

 銀行から現金をだまし取ろうとしたとして詐欺未遂罪で起訴された福岡県警の元警視要(かなめ)幸次被告(57)=同県中間市=の私選弁護人に、同県直方市の壬生(みぶ)隆明市長(63)が就いたことがわかった。壬生氏は元検事で、現在は県弁護士会に所属する。10日、「市長業務に支障がない範囲で弁護士活動をしたい」と述べた。

 要被告は、紛失したキャッシュカードが不正に使われ、預金が引き出されたように装い、銀行に約225万円を補塡(ほてん)させようとしたとして、10月に逮捕・起訴され、懲戒免職となった。調べに「お金をだまし取ることなど一切考えていなかった」と否認していた。

 壬生氏の説明では、要被告の家族の相談を受け、被告に接見。「無罪と確信したことから私選弁護人を引き受けた」としている。11日に福岡地裁である初公判で無罪を主張するという。市長などの特別職は、勤務時間に定めがない。直方市によると、市条例などに市長の兼業を禁止する規定はない。

 壬生氏は東京高検検事などを務め、2014年に退官。今年1月、県弁護士会に登録し、4月の市長選では無投票で初当選した。