【動画】ドローンについた網で不審なドローンをからめ取る練習=警視庁提供
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 小型無人飛行機(ドローン)を悪用したテロへの対策として、警視庁は全国で初めて捕獲用のドローンを導入し、12月中旬から運用を始める。来年3月までに機動隊の全10隊に1台ずつ配備する予定。

 警備部によると、六つの回転翼を持つ捕獲用ドローンは、取り付けた縦3メートル、横2メートルの網で不審なドローンを空中で絡め取る。官邸や国会議事堂、皇居などの重要施設を警備する部隊にまず1台を配備する。10日に施行された改正航空法で定めた飛行禁止区域で、操縦者が警告に応じない場合に飛ばす。

 首相官邸の屋上でドローンが見つかった今年4月の事件を受け、警視庁はドローンでドローンを捕獲する方法を検討。様々な実験を繰り返し、網で絡め取れば、落下して通行人らに直撃する危険性も低いと判断した。機動隊員数十人が10月から操縦訓練を積んでいる。警備部幹部は「爆発物を積んだドローンによるテロの可能性もある。最悪の状態を想定しつつ国の機能を守りたい」と話す。

 10日施行の改正航空法で、ドローンの飛行ルールが定められた。人口密度が1平方キロメートルあたり4千人以上などとする「人口集中地区」(東京23区や地方の主な都市が該当)の上空や、高さ150メートル以上の空域は、国土交通省の許可がなければ飛行できない。(小林太一)

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