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 ステゴサウルスやアパトサウルスなどの大型恐竜は、現在のサイやゾウなどの大型哺乳類と同じように、硬く緻密(ちみつ)な骨で体を支えていた――。大阪市立自然史博物館などの研究チームがこんな発見をした。貴重な化石を切断して内部構造を確かめたのが特徴だ。

 化石は成分が骨と違いX線で透視しにくい。内部を詳しく調べるにはダイヤモンドを使ったカッターで薄く切り出す必要がある。標本を傷つけるため、あまり調べられていなかった。今回は米国や仏、独、英の大学や博物館の協力で、恐竜21種、哺乳類51種の手足の骨や肋骨(ろっこつ)を切ったり、透視したりして断面を比較。ライオンやシカの骨はチューブ状で大量の骨髄を収容するスペースがあった。

 一方、現在生息しているインドサイや日本に昔いたアケボノゾウ、北米のステゴサウルスなど体が大きな哺乳類や恐竜の骨は、硬く緻密な内部構造をしており、骨の中心部もスポンジ状の骨で満たされていた。

 重い体のために生じる力を和らげていたとみられ、骨の内部構造を変化させることで巨大な体へ進化できたと考えられるという。市立自然史博物館の林昭次学芸員は「骨を切って調べることは脊椎(せきつい)動物の進化や生態の新たな知見をもたらしてくれる」と話す。同博物館はステゴサウルスの骨の標本などを来年1月末までの予定で展示中。(小堀龍之)