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 化学及(および)血清療法研究所(化血研、熊本市)が、国の承認と異なる方法で血液製剤を製造していた問題で、厚生労働省は、医薬品医療機器法(旧薬事法)違反などの疑いで、一般財団法人としての化血研を捜査当局に刑事告発する検討を始めた。約20年にわたって組織的に製造記録を偽造するなどし、国の検査を欺いてきたことを極めて悪質と判断した。

 2日に公表された化血研の第三者委員会の報告書では、遅くとも1974年から不正な製造を続けてきたことや、発覚を免れるために、承認通りにつくっているように偽造した記録を立ち入り検査時に示してきたことを明記。「重大な違法行為」と認定した。

 厚労省は現時点では、不正にかかわった特定の個人の刑事責任を問うよりも、法人としての責任を問うことを考えている。

 化血研は旧熊本医科大(熊本大医学部)の研究所が母体で1945年12月に設立。薬害エイズ訴訟の被告の一つで96年に和解が成立した。ワクチンや血液製剤の国内有力メーカーで、ワクチンではインフルエンザは国内の約3割のシェアを持つ。