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 「人前で化粧をしない」「駅の路地に座るな」……。お年寄りから寄せられた、若者を叱り、励ます言葉を屋外に設けた障子に映し出すユニークなイベントが11日、福岡市東区の九州産業大で開かれた。人生の大先輩から活を入れられた形の学生たちは興味深そうに見入った。

 自分のためになるのに、お年寄りに叱られる機会がなかなかない。マナーが悪い九産大生に気合を入れてもらいたい――そんな思いから、工学部4年の佐藤太紀(たいき)さん(22)が卒業設計プロジェクトとして企画した。大学の近くの美和台公民館の協力を得てお年寄りから言葉を募集。集まった70近い言葉の一部は公民館の書道サークルの人たちに毛筆で書いてもらった。

 午後5時すぎから、縦1・8メートル、横6メートルの特注の障子に「歩きスマホをしない」「笑われてもいい 大きな夢をもて」などの言葉が次々に浮かび上がった。佐藤さんは「お年寄りが自分たちのことをこれだけ考えて言葉をくれたのがうれしい」と話した。

 イベントは12日も午後5時から九産大の2号館1階で開かれる。無料で、一般の人も見学できる。(宮崎健二)