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 中国のネット通販最大手アリババグループは11日夜、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニングポストと傘下のメディアを買収したと発表した。金額は明らかにされていない。アリババを率いる馬雲氏は中国政府との関係が親密とされることから、報道内容が中国寄りになるのではないかとの懸念も出ている。

 アリババは買収の目的について、「英語による中国報道は、中国を理解したい人たちが切実に求めるものだ。アリババの技術で内容をさらに豊かにし、ネットを通じて世界に読者層を広げられる」と説明し、伝統メディアとネットの融合戦略と位置づけている。「編集の独立に影響はなく、客観、正確、公平の原則は維持される」と強調した。

 ただ、香港メディアは「馬雲氏と中国政府の親密さを考えれば、一定の信頼度を持つメディアを利用して中国側がイメージアップを図ろうとしているとみるべきだ」といった専門家の見方を紹介している。

 サウスチャイナ紙は1903年に創刊。知識層向けの英字紙として知られ、発行部数は約10万部。かつては中国政府に厳しい論調も多かったが、最近は批判的な報道が少なくなったとされ、部数も低迷していた。(延与光貞)