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 パリで開かれている国連気候変動会議(COP21)で11日夜、議長のファビウス仏外相が記者会見し、新たな温暖化対策の国際枠組みの最終合意案について、12日午前9時(日本時間午後5時)にも「最も野心的で、できるだけバランスの取れた文書を提示する」と話した。ただ、各国は自国の立場を崩しておらず、合意に至るかどうかは予断を許さない。

 ファビウス氏は会見で、COP21の初日に約150カ国・地域の首脳が参加したことに触れ、「これほど良い条件がそろったことはかつてない」と合意への機運が高まっていると指摘。「すべての国が百%を要求すれば、結局は全員が0%しか得られない。妥協点を探ることが必要だ」と話した。

 一方、10日深夜に出された修正案をめぐり、途上国と先進国は従来の主張を繰り返し、歩み寄りは見られていない。特に先進国と途上国の取り組みに差をつける「差異化」と、先進国から途上国への資金支援が大きな争点となっている。

 議長国のフランスは意見の相違が残る論点について、深夜も関係国を個別に呼び込み、協議を続けている。(パリ=香取啓介)

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