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 新国立競技場の計画2案が14日、公表された。A案は大成建設と隈研吾氏ら、B案は竹中工務店と伊東豊雄氏らのチームによるものだ。斬新さが特徴的だった建築家、ザハ・ハディド氏デザインによる旧計画の白紙撤回から約5カ月。旧計画も含めて聞いた。あなたが審査員ならどれを選びますか。

 「和」を想起させる格子のデザインのA案。建築家で武蔵野大学専任講師の松田達さん(40)は、木を身近に感じさせる使い方などを挙げて評価した。「見上げた時に柔らかい印象を与える。両案に新しさがあるが、Aは日本古来の木造建築を感じさせ巧みだ」

 「ザハ案を先に見てしまったせいか、より個性のある方にひかれた」。経済アナリストの森永卓郎さん(58)もA案を推した。一方で、「本音ではザハ案も面白いと思っていた。時間が許せば、ザハさんの新しい案も交えて、3者の対決が見たかった」。

 B案は純木製の72本の列柱に浮かぶ「白磁のスタジアム」をイメージし、軽やかさを重視したという。

 放送プロデューサーのデーブ・スペクターさんは両案について「『わびさび』を感じる和風建築でありながら近代的。外国人観光客が好きなデザインで神宮の森にも調和するし合格点」としつつ、「B案のほうが競技場らしい外観をしている」。事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)には、「展開例のイメージがあまりなく判断材料が少ない。(国民の意見を募るというのなら)内観をもっとビジュアル的に説明するべきだ」と注文した。

 1984年ロサンゼルス五輪に出場した元マラソン選手の増田明美さん(51)も「両案、どちらも甲乙付けがたい」。いずれも日本らしさや木のぬくもりが感じられると評価する。障害者や高齢者らへの配慮が見られ、パラリンピックへの意欲を感じると言う。現役時代、スタジアムに戻ってきた時の観客の声援で、背中に羽が生えたように最後の力を振り絞れた。「両案とも選手と観客の一体感を作る競技場を意識していて、期待できる」

 「素人目に見ると、2案ともあまり差がない。奇をてらったものではなく、地に足をつけたというか。工期と工費を計算してつくられたように思う」と言うのは、88年ソウル五輪・柔道女子の銅メダリストで日本オリンピック委員会(JOC)理事の山口香さん(50)。「今後も計画の進み具合に応じてアスリートが意見を言えるようにしてほしい」と指摘した。

 建築家の遠藤秀平さん(55)は両案について、「屋根の軒先が地上の目線からはだいぶ高く、景観問題への回答は十分になされたとは言えない」。さらに「64年東京五輪の代々木の体育館のような新鮮さがなく無難。世界の人々の記憶に残らなければ、国民もスタジアムを自分たちの財産と感じられないのでは」。

 64年の東京五輪以降、全ての夏季五輪でメインスタジアムでの観戦をしてきた「オリンピックおじさん」こと山田直稔さん(89)は「どちらも優等生的なデザインで、驚きの要素や見た人が思わず笑顔になるような工夫をこらしてほしい」と残念がった。「世界中から人が集まるんだから、一目で日本と分かるような特徴を盛り込んでほしい」。入り口の一角を天守閣風や鳥居風にするアイデアを提案した。

■両建築家、国際的…

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