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 トヨタ自動車は、世界に先駆けて燃料電池車(FCV)「ミライ」の市販を始めてから、15日で1年を迎えた。納車まで3年以上という人気だが、燃料を入れる水素ステーションの設置は遅れている。二酸化炭素(CO2)を出さずに水素をつくる実験も、始まったばかりだ。

 「今日は発売から1年。最高のタイミングの納車だ」。15日、佐賀県庁。山口祥義知事はそう話し、ミライのカギを受け取った。自動車産業は九州経済を支える。「県民に水素社会の到来を知って頂きたい」

 FCVは空気中の酸素と燃料の水素を反応させてできる電気で走る。走行中には二酸化炭素を出さない。これまでの受注は国内だけで3千台超。想定を上回る受注に生産が追いつかず。納車待ちは3年以上だ。

 トヨタは東京五輪がある20年をめどにFCVを世界で年3万台以上、国内でも年1万台を販売する計画。手軽に買えるよう、消費税込み723万円のミライより大幅に安い次世代車を開発中だ。

 FCVの普及には、燃料を入れる水素ステーションが欠かせないが、整備のテンポは遅い。補助金を出す政府は今年度中に全国で100カ所の商用ステーションをつくる予定だったが、実際にできるのは約80カ所。達成は1年遅れる。

 国内で納車済みのミライは400台強。ステーションの採算ラインは1日60台強とされるが、豊田通商が手がける名古屋市内のステーションへの来店は5台ほど。年約4千万円の補助金が頼みの綱だ。

 トヨタはFCVの関連特許を無償で開放したが、他社の参入機運は盛り上がらない。日産自動車や三菱自動車は電気自動車(EV)優先。日産は具体的な発売時期を決めていない。

 ホンダは来年3月に新型FCV…

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