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 作家の筒井康隆さん(81)が、新刊『モナドの領域』(新潮社)を出した。「最高傑作にして、おそらくは最後の長篇(へん)」という触れ込みの話題作。なぜ最後なのか。本当に最後なのか。筒井さんに聞いた。

 『モナドの領域』は、ある街に突然、神のように何でもお見通しの人物が現れる物語。なくした指輪の場所、未来の出来事、ぴたりぴたりと言い当てる男は「GOD」と呼ばれる。神はいるのか。いるとしたら何者か。筒井さん一流のとぼけたユーモアをまぶして、壮大な問いが投げかけられる。

最終的テーマ

 「これ以上の作品は一生書けまいと思う。何しろ最終的なテーマなのだから」。作品に取り組んでいた昨年6月、筒井さんはブログにそう書いた。最初に発表された雑誌「新潮」10月号は各地で売り切れが続出、文芸誌では珍しく増刷された。

 これまでにも『ジーザス・クライスト・トリックスター』など、神という存在への興味が現れた作品はあった。カトリックの幼稚園に通い、同志社大で美学を学んで神学や哲学に接した経験が、物語の下地にあるという。「僕は基本的に、宗教上の神様というものを信じていない。でもすべてを超越する、宇宙の意思のようなものの存在についてずっと考えていた」

 今作はこれまでの筒井作品を連…

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