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 胃腸の不調を扱う医療機関では「おなかが張る」という症状を訴える患者さんを診ることがよくあるという。がんなど深刻な病気の場合は少ないものの、原因がわからず、長引く症状に、改善策が出てきている。

 鳥居内科クリニック(東京都世田谷区)の鳥居明院長によると、おなかが張る症状「腹部膨満感」の主な原因として考えられてきたのは、①胃や腸にガスがたまる②おなかに液体がたまる腹水③腹部の腫瘍(しゅよう)などだ。

 このようなはっきりした体の異変がなくても、胃腸の機能的な問題で「おなかが張る」とか「もたれる」と感じる人もいる。かつて原因がはっきりしない場合は「気のせい」と言われることもあった。鳥居さんは大学病院の消化器内科で約25年間診療してきたが、おなかが張るという症状があっても原因がわからず、困って大学病院まで来る患者がいたという。

 今では、ストレスなどによって機能障害が起きる仕組みがわかってきた。胃の場合は「機能性ディスペプシア」と呼ばれる。たとえば、食事の途中でおなかがいっぱいになる早期飽満感などが特徴。腸の場合は「過敏性腸症候群」がある。これらの病気では、近年、薬を含めた治療が進んでいる。

 岩崎内科クリニック(東京都世田谷区)の岩崎高明院長は「この15年間ほどで胃腸の病気が大きく変わってきた」と話す。大きな要因は胃の中にいる細菌、ヘリコバクター・ピロリの除菌が進んだこと。以前は胃潰瘍(かいよう)や十二指腸潰瘍で「おなかが痛い」という患者が多かったが、除菌の普及で胃潰瘍などが減り、腸や食道の病気が目立つようになった。そのなかに「おなかが張る」「おなかがスッキリしない」という訴えがある。

 多いのはガスが原因になるケース。おなかをたたくと「ポンポン」という太鼓のような音がする。この場合は食事などと一緒に空気をのみ込む呑気(どんき)症などが考えられる。胃ではなくて腸の不調が原因の場合も。気をつけたいのは高齢者の便秘。便秘でガスがたまり苦しくなり、下剤でうまく治らないと浣腸(かんちょう)が必要になる。

 腹水が原因というのは、それほど多くないが、重い病気で治療が必要になる。肝臓病やがんなどが考えられる。腹水の量が少ないと外見からはわからないが、医療機関での超音波検査などでわかる。

 多くはないが、腹部の腫瘍が大…

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