朝日新聞所蔵の10万枚以上の皇室写真からえりすぐりを紹介する「皇室写真館」。今回は12月2日に100歳の誕生日を迎えた三笠宮さまを特集します。宮内庁によると、皇族方で百寿を迎えたのは初めてです。大正、昭和、平成と3時代にわたる生涯だけに、未公開の貴重な写真がたくさん残っていました。

 戦前は皇族身位令で、皇族方は陸軍か海軍の武官になると定められていました。三笠宮さまは学習院中等科を経て陸軍士官学校を卒業後、千葉の習志野騎兵連隊に所属しました。馬に乗りながら標的を斬ったり、海中を進んだりする訓練の様子、満州を視察する場面など、軍人としての姿を映した写真は、時代とはいえ、今の温厚な大殿下との違いに驚きを覚えました。

 三笠宮さまは終戦後、経済的な基盤がなく、苦しい生活が続きました。空襲でお住まいが焼け、移住した神奈川県葉山町から満員電車で通勤する貴重な写真があります。自分で切符を買い、周囲の話を聞くのが、「なかなか面白い」と語っていたそうです。

 趣味のフォークダンスを練習する写真、古代オリエント史の専門家としてイラクで遺跡調査に加わっている写真なども紹介します。(宮内庁担当・島康彦

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