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 画家の故丸木位里(いり)、俊(とし)夫妻が描いた連作絵画「原爆の図」が、連合国の占領下で原爆についての報道が禁止されていた1950年代初頭、日本各地で巡回展示されてきた歴史が1冊の本にまとまった。原爆の図丸木美術館(東松山市)の学芸員、岡村幸宣さん(41)が7年がかりで研究し、戦後70年が経過した今秋、「《原爆の図》全国巡回」と題して出版。多様な担い手が展示を支えていたことを浮き彫りにした。

 岡村さんは北海道・美唄(びばい)で1952年1月に開かれた原爆の図展の写真を2009年、初めて目にした。それまで、原爆の図が北海道を巡回していたとは聞いたことがなかった。丸木夫妻が記録に残さなかった巡回展があることを知った。

 丸木夫妻は50年、「原爆の図」初期3部作を発表した。占領下の原爆展は「占領目的阻害行為」とみなされる恐れがあり、占領軍側から主催者に圧力が加わることもあった。51年11月の札幌展では、展示された「市民の声」のパネルに米国を非難する意見が掲げられたのを理由に会場責任者が警察に逮捕された。岡村さんは「主催者側は危険を感じ、記録を残さなかった。巡回展を報道しなかった大手の新聞も多かった」と話す。

 岡村さんは巡回展についての地…

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