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【2007年2月8日 朝刊生活面】

 「1人で入るのを決めました」「ほかのケースが読みたい」――。有料老人ホームに入った夫婦の決断を描いた1月20日付生活面の記事に多くのご意見をいただきました。立場は違えど、悩ましい老後の身の処し方。今回は、連れ合いに先立たれ、単身で入居した方に話を聞きました。(石井暖子、藤原泰子)

 ●「気兼ねない生活、一番」 75歳・女性

 中村多恵子さん(75)は鹿児島県指宿市の自宅を売り、一昨年4月から神奈川県三浦市の有料老人ホーム「油壺(つぼ)エデンの園」(一般用382室、介護用38室)で暮らしている。海と緑に囲まれた穏やかな場所だ。

 入居の半年前、夫を食道がんで亡くした。2階建ての広い自宅での一人暮らしは心細く、入居を決めた。

 3人の子どもはそれぞれ家庭を持ち、関東地方や海外で生活していた。義母を看病した経験から、親子はお互い気兼ねなく暮らすのが一番だと、同居はしたくなかった。

 それでも娘が住む神奈川県に住みたくて、ここを見つけた。見学と体験入居で建物やインテリアが派手でないことが気に入った。

 自宅からホームに運んだ持ち物は、結婚のとき買ったたんす、食器棚、パソコンを置く台、パン作りの専用机。食器は基本的に2人分。「柳ごうり二つで生活したこともあったので、最低限の量にするのに苦労はありませんでした」。荷物をまとめた後、近所の人を招き、好きなものを持ち帰ってもらった。

 子どもに伝えたのはすべて決めてから。「どうして。早いんじゃないか」と言われた。「無理に決断したわけではなく、自然に周囲の状況が整ったの」と話すと、わかってくれた。

 いまの暮らしは「自由です」。…

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