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 2012年以降、中東などで約600人が死亡した中東呼吸器症候群(MERS)について、感染源とされるヒトコブラクダに有効なワクチンが初めて確認された。欧州の研究チームが、米科学誌サイエンスに発表した。

 チームは8頭のヒトコブラクダのうち4頭にワクチンを接種した後、8頭全てをMERSコロナウイルスに感染させた。ワクチンを接種したラクダの体内ではウイルスが増えなかったが、接種しなかったラクダの体内ではウイルスが増えていた。

 MERSに詳しい国立感染症研究所の松山州徳室長は「ワクチン接種で、(感染源とみられる)ヒトコブラクダのMERSコロナウイルスを抑えられれば、人間への感染リスクを大幅に下げられる」と話す。

 MERSコロナウイルスは12年に初めてサウジアラビアで患者が確認された。世界保健機関(WHO)によると、今月4日までに中東や韓国などで1621人が感染し、584人が死亡。アラブ首長国連邦などでは現在も1カ月あたり数人程度、患者が報告されている。(南宏美)

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