[PR]

 化学及(および)血清療法研究所(化血研、熊本市)は18日、非常に強い毒性を持つボツリヌス毒素を熊本県への届け出をしないまま運んでいたと発表した。届け出が必要な量かどうかの確認を化血研が怠ったという。

 発表によると、無届けだったのは今年10月の1回と2007年10~12月の3回。県内の事業所間で運んだというが、詳しい使途や事業所の場所、移動方法や量は明らかにしていない。漏洩(ろうえい)や紛失は確認されていないという。

 感染症法では、危険性の高い病原体などを運搬する際、事前に各県の公安委員会に届けるよう義務付けている。ボツリヌス毒素の場合、0・1ミリグラムを超えると届け出が必要という。

 化血研ではボツリヌス抗毒素製剤を作っている。今月7日、化血研内部の「特定病原体等安全管理委員会」が10月分の無届けを発見。厚生労働省に報告するとともに、過去にさかのぼって調べていた。

 化血研では血液製剤を40年以上、不正に製造していたことが判明している。(籏智広太)