体の中で重要な働きをしている「酸素添加酵素」の発見などで世界的に知られる京都大名誉教授で、文化勲章受章者の早石修(はやいし・おさむ)さんが17日、死去した。95歳だった。

 1920年、米カリフォルニア州生まれ。42年に大阪帝大医学部を卒業後、ウィスコンシン大など米国で研究生活を送った。

 呼吸で体内に取り込んだ酸素と、化合物が直接くっつく反応を手助けする「酸素添加酵素」を発見。生体内の酸化について従来の概念を変える業績として世界的に高く評価され、ノーベル賞の有力候補といわれた。

 その後、京大医学部教授や大阪医科大学長を経て、87年から大阪バイオサイエンス研究所の初代所長に就任。脳内のホルモン「プロスタグランジン」が睡眠と目覚めの調節に果たす役割の解明など晩年まで研究に励んだ。

 90年から脳死と臓器移植を審議した「臨時脳死及び臓器移植調査会」(脳死臨調)の委員も務めた。

 国内では朝日賞、日本学士院賞、文化勲章、海外ではウルフ賞(イスラエル)、ニューヨーク科学アカデミー生化学賞など著名な賞を多数受けた。