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 兵庫県尼崎市を拠点に違法薬物を密売していたグループの男女8人(30~50代)を、兵庫県警が覚醒剤取締法違反などの疑いで逮捕・送検していたことが、捜査関係者への取材でわかった。グループ内には役割分担があり、自ら注射して覚醒剤の品質を見極める「ソムリエ」や仕分けなどを担当する「番頭」、「配達役」などがいたという。

 捜査関係者によると、逮捕・送検されたのは、指示役で「社長」と呼ばれていた元暴力団員増田勝巳容疑者(50)=大阪市西淀川区=ら。3月に尼崎市内の駐車場に止めた乗用車内で覚醒剤約1グラムを2万1千円で販売。9月には同市内のホテルの一室で覚醒剤約1キロとコカイン約100グラムを約680万円で買おうとした疑いなどがある。

 増田容疑者は、覚醒剤の仕入れ先だったイラン人の兄弟(33歳、26歳)=覚醒剤取締法違反の罪などで起訴=との取引現場に、グループ内で「ソムリエ」と呼ばれていた男2人(57歳、43歳)を同行。少量の覚醒剤を実際に注射させ、効き目の強さなどを見極めた上で購入していたという。

 覚醒剤は増田容疑者が電話で注文を受け、その指示を受けた「番頭」が注文量に応じて覚醒剤を小分け。そのうえで、捜査当局に警戒されないよう「配達役」の女2人(41歳、36歳)が自転車で配達していたという。県警はグループが昨春以降、覚醒剤やコカイン、向精神薬などの密売で少なくとも2億円を売り上げていたとみている。