【動画】原発推進のPR看板の撤去に、標語をつくった男性が抗議した=福留庸友撮影
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 東京電力福島第一原発事故で全町避難が続く福島県双葉町は21日朝、町内2カ所に設置していた原発推進の4種類のPR看板の撤去に取りかかった。その一つが国道6号とJR双葉駅(閉鎖中)をつなぐ道路にまたがるゲート型の広告塔。1987年度の国の「広報・安全等対策交付金」で建てられた。「原子力 明るい未来のエネルギー」の標語の文字板が外されていった。

 標語は当時、町の小学6年生だった茨城県古河市の大沼勇治さん(39)がつくった。大沼さんらは「原発事故の悲惨さと教訓を後世に伝えるためにも残すべきだ」として、町内外の賛同者約6900人分の署名を集め、町に撤去反対を申し入れていたが、町は「老朽化で部品が落下する恐れがある」として、今年度中の撤去を町議会で議決。伊沢史朗町長は、将来、建設が見込まれる町関連の復興施設での展示を視野に「復元可能な状態で役場倉庫に保管する」としている。

 大沼さんらは21日、現場近くで「撤去が復興?」「過去は消せず」などと書いたパネルを掲げて抗議した。(本田雅和)