【動画】大規模な土砂崩れが起きた現場付近=住民提供、延与光貞撮影
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 経済成長路線をひた走る中国で、また人災とみられる災害が起きた。広東省深圳市で20日に起きた土砂崩れの現場では、懸命な救出作業が続くが、依然、85人が行方不明のままだ。後を絶たない惨事の背景に何があるのか。

 21日朝、流れ出た土砂の数百メートル手前まで記者がたどりつくと、ビルの3~4階相当の高さまで赤土があたりを埋め尽くし、重機などで救出作業が続いていた。ぐちゃぐちゃに崩れた建物が残っており、衝撃のすさまじさを物語る。

 「地震のような大きな揺れの後、玄関のドアがドンドンと音を立てた。押し寄せてきた泥水が工場をなぎ倒して行くのが窓から見え、怖くなって逃げた」

 近くのマンションに住む女性(40)は発生当時の状況を振り返った。

 国営新華社通信によると、埋もれた建物は33棟。工場14棟、事務棟2棟などのほか、住宅も13棟あった。市政府は同日夜、発表していた行方不明者数を91人から85人に訂正した。住民らによると、工業団地は約10年前にでき、多くの出稼ぎ労働者が働いていた。

 市中心部で働く会社員の陳闖さん(26)は、土砂で埋まった場所に住む父母と3歳の娘と連絡が取れていない。娘を両親に預け、週末に会いに来る生活だった。土砂崩れ発生の30分ほど前に両親に「これから会いに行く」と電話していた。車で両親宅に向かう途中で土砂崩れが起き、引き返すしかなかったという。「いつもは週末に娘を遊びに連れ出すのに、今週末はできなかった」

 現場は深圳市郊外。山のふもとに工業団地や畑が広がる。土砂は団地の裏手にある山側から流出し、東京ドーム8個分にあたる約38万平方メートルを埋めた。山の谷間は2年ほど前まで採石場だったが、その後、主に地元の公共工事などで出る残土や建築廃材を受け入れる土砂置き場になっていた。

 国土資源省が現場に派遣した専…

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