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 兵庫県尼崎市の連続変死事件の裁判員裁判で、神戸地検は24日、主犯とされる角田(すみだ)美代子元被告(自殺時64)の息子の妻で、殺人などの罪に問われた角田瑠衣被告(30)に懲役30年を求刑した。神戸地裁での論告で「美代子元被告に積極的に同調し、各事件で不可欠な役割を果たした」と述べた。弁護側は殺意や元被告との共謀を否定して懲役15年が相当と訴え、結審した。判決は来年2月12日。

 検察側は論告で、瑠衣被告は2008年に衰弱死した実姉・仲島茉莉子(まりこ)さん(当時26)ら3人殺害について「死亡の危険性を認識していた」とし、殺意や共謀は明らかと主張。逃走先の和歌山県から尼崎へ連れ戻され、09年に死亡した実母・皆吉(みなよし)初代さん(同59)の事件については「自ら尼崎に戻ったとする被告の説明は不自然」と述べた。

 弁護側は最終弁論で「元被告にマインドコントロールされていた」と従属的な立場を強調。瑠衣被告は最後に「被害者や遺族の苦しみに沿う、重みのある刑を受けたい」と陳述した。(佐藤啓介)