【動画】コーエーテクモゲームス・鯉沼久史社長が語る真田一族の魅力=戸田拓撮影
[PR]

 真田幸村に注目が集まっている。大坂夏の陣400年にあたる今年、大阪城で「天下一祭」が行われ、NHKでは2016年の大河ドラマ「真田丸」の放映を控え、書店でも真田関連書籍が数多く並んでいる状態だ。

 今は「戦国無双」をはじめとしたゲームやアニメ、漫画を中心に女性・若者たちに人気を誇っている真田幸村だが、読者におなじみなのは歴史小説作家・池波正太郎氏の「真田太平記」の方ではないだろうか。

 池波氏は直木賞受賞作「錯乱」をはじめとして真田家に材をとった作品が非常に多いが、その池波真田ものの集大成として書かれた「真田太平記」は、1974年から週刊朝日誌上で8年もの長きにわたり連載された。まさに代表作といっていい大河歴史小説だ。

 その「真田太平記」がこのほど漫画化された。12月26日(土)から歴史コミック誌、週刊朝日増刊「真田太平記」が刊行開始され、朝日新聞デジタルでも配信される。刊行開始を記念して、平成真田ブームの重要人物、ゲーム「戦国無双」を作り数多くの歴女を生み出した張本人と言っていい鯉沼久史氏(現コーエーテクモゲームス社長)に、真田幸村という武将の魅力、戦国時代の魅力について話を伺った。(聞き手 朝日新聞出版コミック編集部・寺田亮介)

幸村は「戦隊もののレッド」

 真田幸村と言えば、私は最期の散り際が好きなんです。散る際の奇麗さ、はかなさを評価するところは日本のいい文化だと思っていますので、「戦国無双」シリーズの幸村にはいつもその部分を背負ってもらっていると言えます。日本男児としての憧れを投影している部分もありますね。

 個人的に「戦国無双」の真田幸村は、ヒーロー戦隊もののレッド的なキャラクターとして考えています。だから常にかっこよく、すごく真っすぐで自分の正義感も強いけど周りから見ると「ん?」となるような飛びぬけちゃっている部分もある。男の子ってそういうキャラクターが好きじゃないですか。戦隊ごっこではそんなレッド役をみんなやりたがりますよね。

 幸村については居城となる上田城もいいですよね。上田城は街の中にある城なので、市街地でのゲリラ戦みたいな戦法を駆使して闘ったりと格好いいんです。姫路城みたいな立派なお城も奇麗で好きなのですけれど。

 歴史好きからすると、幸村よりお父さんの真田昌幸が好きだという声も多いんですよね。私自身も昌幸はいずれどこかの作品で手なれた策士として登場させたいという思いはあります。

 小説「真田太平記」の漫画化ということですが、私も序盤は昌幸が狡猾(こうかつ)に、どう真田家として戦国時代を生き延びてきたのかを、ぜひ読んでみたいです。「戦国無双」はアクションゲームなので、なかなかそういう外交や策謀といった部分は描けないんですよ。やはり戦場での出来事が中心になってしまうので。

 大名や武将の駆け引きやつながり、裏でこういうことをやっていたのか、というドラマチックな部分がどう描かれるのか、期待しています。私も時代で言えば、幸村の頃より昌幸の時代の方が好きなのかもしれませんね。武田や上杉、北条などがそれぞれ活躍した時代なので。

 あとは、幸村、信幸兄弟が別の道を歩むことになる「犬伏の別れ」(関ケ原直前、真田家存続のため東西両軍に分かれることを決意したエピソード)の場面ですね。犬伏って栃木県佐野市あたりなのですが、実は私の実家が近くにあるんです。「戦国無双」を作っていて知ったんです。「あ、うちの近くじゃん」って(笑)。

■各地に残る武将たち…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら