[PR]

 プラネタリウム番組作りや講演活動を通して星の楽しさを伝えている甲府市の高橋真理子さん(45)が、病院でプラネタリウム上映を続けている。本物の星を見ることが少ない長期入院の子たちに、星空を楽しんでもらおうという試みだ。

 11月、甲府市の国立甲府病院。直径4メートルの半球形エアドームが1階ホールに準備され、長期入院中の重度心身障害児ら約20人が集まった。「一緒に星を見よう」。高橋さんが手をとって話しかけ、上映が始まるとリラックスした様子になった。

 同病院は、高橋さんの活動を知らせるチラシを見て昨年初めて依頼し、これまで10回ほど上映した。職員は「心地よい刺激になっている」と話す。

 高橋さんは名古屋大学大学院でオーロラを研究し、山梨県立科学館の職員だった2007年、山梨大付属病院の小児科医師と知り合ったのをきっかけに病院でのプラネタリウム上映を始めた。その日の夜の星空や宇宙の映像を使って様々なパターンを作っている。

 病院での上映活動「病院がプラネタリウム」は14年から全国で本格的に始め、これまで東北から関西まで延べ約40カ所で約1300人に上映した。

 病院の依頼は増えるが、問題は活動資金だ。これまで武田薬品工業など企業の助成金を得てきたが、来年度の見通しはたっていない。クラウドファンディング・サイト「A―port(エーポート)」(https://a-port.asahi.com/別ウインドウで開きます)にサイトを開設。来年3月7日まで資金を募っている。

 高橋さんは「星空を見ると気持ちが落ち着きポジティブになる。本物の星を見ることができない人に星空を届けるため、支援をお願いしたい」と話している。(榊原織和)